【Django環境構築】Python・VSCode・Djangoのインストールと初期設定完全ガイド
はじめに:開発環境を整えよう
前回は、Django の基本的な概念について学びました。今回はいよいよ実際に手を動かして、Django 開発に必要な環境を整えていきます。
プログラミングを始める際の最初のハードルが、この「環境構築」です。僕も最初は「なんでこんなに準備が必要なの?」と思っていました。
でも安心してください。一つずつ丁寧に進めていけば、必ずできます!一緒に頑張っていきましょう。
この記事で学べること
- Python のインストール方法(OS 別)
- VSCode のインストールと拡張機能の設定
- 仮想環境(venv)の作成と意味
- Django のインストール
- 最初のプロジェクト作成と動作確認
それでは、さっそく始めてみましょう!
STEP1: Python のインストール
▶Python のバージョンについて
2025 年 6 月現在、Python 3.13 が最新の安定版です。Django の最新版は Python 3.10 以上を推奨しているので、Python 3.13 をインストールしてみましょう。
「バージョンって何?」と思った方、大丈夫です!簡単に言うと、ソフトウェアの「世代」みたいなものです。新しい世代ほど機能が増えたり、不具合が修正されたりしています。
Python 公式サイトにアクセス
まずは Python をダウンロードしてみましょう。
- https://www.python.org/downloads/ にアクセス
- 「Download Python 3.13.x」という大きなボタンをクリック
インストーラーの実行
ダウンロードが完了したら、インストールを始めてみましょう。
- ダウンロードした
python-3.13.x-amd64.exe
をダブルクリック - 超重要: 「Add python.exe to PATH」に必ずチェックを入れる
- これを忘れると後で面倒なことになります!
- 「Install Now」をクリック
- インストールが完了したら「Disable path length limit」をクリック
- これは Windows の 260 文字制限を解除する設定です
- 「Close」をクリックして完了
インストール完了の確認
ちゃんとインストールできたか確認してみましょう。
-
コマンドプロンプトを開く
-
Windows キー + R を押す
-
「cmd」と入力して Enter
-
-
python --version
コマンドを入力して Enter:
こんな感じで表示されれば成功です:
「'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド...」というエラーが出た場合は、PC を再起動してから再度試してください。それでもダメな場合は、PATH の設定を確認する必要があります。
STEP2: VSCode のインストールと設定
▶VSCode とは?
Visual Studio Code(VSCode)は、Microsoft が開発した無料のコードエディタです。
「コードエディタって何?」と思った方、メモ帳の超高機能版だと思ってください!プログラミングに特化した機能がたくさんついています。
▶インストール手順
VSCode 公式サイトにアクセス
- https://code.visualstudio.com/ にアクセス
- お使いの OS に合わせたダウンロードボタンをクリック
インストール
ダウンロードしたインストーラーを実行します。
- 基本的にデフォルト設定で OK ですが、以下の項目にはチェックを入れましょう:
- エクスプローラーのディレクトリコンテキストメニューに[Code で開く]アクションを追加する
- これにチェックを入れると、フォルダを右クリックして直接 VSCode で開けるようになります!
VSCode の起動と日本語化(任意)
VSCode を起動したら、まず日本語化してみましょう(英語が得意な方はそのままでも OK)。
- 左側の Extensions(拡張機能)アイコンをクリック
- 検索ボックスに「Japanese」と入力
- 「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストール
- VSCode を再起動
▶Django 開発に必要な拡張機能
VSCode の魅力は豊富な拡張機能です。Django 開発に便利な拡張機能をインストールしてみましょう。
1. Python(必須)
- 検索: 「Python」
- 発行者: Microsoft
- Python の構文ハイライト、デバッグ、IntelliSense を提供
これは絶対に必要です!Python のコードを書くための基本機能が全部入っています。
2. Django(推奨)
- 検索: 「Django」
- 発行者: Baptiste Darthenay
- Django テンプレートのシンタックスハイライト
HTML テンプレートで Django の特殊な書き方をきれいに色分けしてくれます。
3. Black Formatter(推奨)
- 検索: 「Black Formatter」
- 発行者: Microsoft
- Python コードを自動で整形
コードを保存するたびに、自動できれいに整形してくれる便利ツールです。
4. SQLite Viewer(推奨)
- 検索: 「SQLite Viewer」
- 発行者: Florian Klampfer
- データベースの中身を確認できる
データベースの中身を見るときに便利です。
▶VSCode の推奨設定
最後に、VSCode の設定を少しカスタマイズしてみましょう。
設定を開く
-
ファイル → ユーザー設定 → 設定(または
Ctrl + ,
) -
右上の「設定(JSON)を開く」アイコンをクリック
Python フォーマッターの設定
settings.json
ファイルに以下の内容を追加:
{
"editor.formatOnSave": true,
"[python]": {
"editor.defaultFormatter": "ms-python.black-formatter"
}
}
これで、ファイルを保存するたびに自動でコードが整形されます!
JSON ファイルでは、最後の項目にカンマ(,
)を付けないように注意してください。エラーの原因になります。
STEP3: 作業フォルダの作成
プロジェクトを管理しやすくするため、専用のフォルダを作成してみましょう。
僕は「整理整頓が大事」だと思っています。プログラミングでも同じで、ファイルをきちんと整理することが大切です。
▶コマンドで作成する方法(おすすめ)
コマンドを使うと素早く作業できます。最初は慣れないかもしれませんが、プログラマーとしてコマンド操作は必須スキルなので、ぜひ挑戦してみてください!
まずはコマンドプロンプトに以下赤枠の内容を入力し、コマンドを実行してみましょう。
基本的なコマンドの説明:
cd
= Change Directory(フォルダを移動する)mkdir
= Make Directory(フォルダを作成する)%USERPROFILE%
(Windows)や~
(Mac)= ホームフォルダを表すDesktop
= デスクトップフォルダ
つまり「デスクトップに移動して、django_study フォルダを作って、そこに入る」という操作です!
▶マウスで作成する方法(コマンドが不安な方向け)
コマンドがまだ怖い...という方は、以下の方法でも OK です:
- デスクトップ上で右クリック
- 「新規作成」→「フォルダー」を選択
- フォルダ名を「django_study」に変更
ただし、この後の作業でコマンドプロンプト(またはターミナル)を使うので、作成したフォルダまで移動する必要があります:
どちらの方法でも結果は同じですが、コマンド操作に慣れると開発スピードが格段に上がるので、ぜひコマンドでの操作に挑戦してみてください!
STEP4: 仮想環境の作成
▶仮想環境とは?
ここで「仮想環境」という新しい概念が出てきました。
仮想環境は、プロジェクトごとに独立した Python 環境を作る仕組みです。
例えるなら:
- 仮想環境なし:家族全員で 1 つの冷蔵庫を共有(誰かが勝手に食材を変えるとみんなが困る)
- 仮想環境あり:一人一人に専用の冷蔵庫(自分の好きな食材を自由に入れられる)
メリット:
- プロジェクトごとに異なるバージョンのライブラリを使える
- システムの Python 環境を汚さない
- 他の人と環境を共有しやすい
▶仮想環境の作成手順
仮想環境を作成
コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。
このコマンドで venv
という名前の仮想環境フォルダが作成されます。
仮想環境を有効化
コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。
仮想環境が有効になったことを確認
プロンプトの先頭に (venv)
が表示されれば成功です!
仮想環境を有効化すると、プロンプトに (venv)
が表示されます。これが表示されていない場合は、仮想環境が有効になっていません。Django 作業時は必ず仮想環境を有効化してください。
STEP5: Django のインストール
いよいよ Django をインストールします!ワクワクしてきましたね。
仮想環境が有効な状態で、以下のコマンドを実行:
pip を最新版にアップデート
コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。
pip は Python のパッケージ管理ツールです。最新版にしておくことで、トラブルを避けられます。
Django をインストール
コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。
インストール確認
コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。
バージョン番号(例:5.2.3
)が表示されれば成功です!
STEP6: 最初の Django プロジェクト作成
ついに来ました!最初の Django プロジェクトを作成します。
プロジェクトの作成
コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。
このコマンドで mysite
という名前のプロジェクトが作成されます。
作成されたファイルの確認
作成したフォルダの構成を確認するため、以下の赤枠の内容を入力します。
以下のような構造が作成されます:
mysite/
├── manage.py
└── mysite/
├── __init__.py
├── settings.py
├── urls.py
├── asgi.py
└── wsgi.py
「なんだかファイルがたくさん...」と思うかもしれませんが、大丈夫!次回詳しく説明します。
開発サーバーの起動
ドキドキの瞬間です。以下のコマンドを実行:
こんなメッセージが表示されます:
Watching for file changes with StatReloader
Performing system checks...
System check identified no issues (0 silenced).
...
Starting development server at http://127.0.0.1:8000/
Quit the server with CONTROL-C.
ブラウザで確認
ブラウザを開いて http://127.0.0.1:8000/ にアクセスしてみましょう。
Django のウェルカムページ(ロケットが飛んでいる画面)が表示されれば大成功です!
おめでとうございます!あなたの最初の Django プロジェクトが動きました!
サーバーの停止
ターミナルで Ctrl + C
を押すとサーバーが停止します。
よくあるエラーと対処法
▶エラー 1: 「python」コマンドが認識されない
症状:
'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
対処法:
- Windows の場合:
python
の代わりにpy
を使用 - Mac の場合:
python
の代わりにpython3
を使用
▶エラー 2: ポート 8000 が既に使用されている
症状:
Error: That port is already in use.
対処法: 別のポートを指定して起動:
python manage.py runserver 8080
そして http://127.0.0.1:8080/ にアクセス。
▶エラー 3: 仮想環境が有効化できない
症状: PowerShell で「このシステムではスクリプトの実行が無効になっています」
対処法:
- コマンドプロンプト(cmd)を使用する
- または、PowerShell の実行ポリシーを変更(管理者権限で実行):
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
VSCode でプロジェクトを開く
最後に、作成したプロジェクトを VSCode で開いてみましょう。
- VSCode を起動
- 「ファイル」→「フォルダーを開く」
- 作成した
mysite
フォルダを選択 - 左側のエクスプローラーでファイル構造が表示される
VSCode で開くと、ファイルの編集がとても楽になります。
VSCode で仮想環境を設定しましょう!
VSCode がプロジェクトの仮想環境を使うように設定する必要があります。
Ctrl + Shift + P
(Mac:Cmd + Shift + P
)を押してコマンドパレットを開く- 「Python: Select Interpreter」と入力して選択
ケース 1:仮想環境が表示されている場合
~/Desktop/django_study/venv/Scripts/python.exe
(Windows)または ~/Desktop/django_study/venv/bin/python
(Mac)を選択します。
ケース 2:仮想環境が表示されていない場合
「インタープリターパスを入力...」→「検索」をクリックして、仮想環境を探します。
設定完了の確認
VSCode の右下に「Python 3.x.x ('venv': venv)」のように表示されていれば OK です!
まとめ
お疲れ様でした!これで Django 開発の環境構築が完了しました。
今回学んだこと:
- Python のインストール方法
- VSCode の設定と Django 向け拡張機能
- 仮想環境の作成と有効化
- Django のインストール
- 最初のプロジェクト作成と動作確認
環境構築は最初の大きなハードルですが、これを乗り越えたあなたは、もう Django 開発者の仲間入りです!
僕も最初は「環境構築だけで 1 日かかった...」なんてこともありました。でも、一度できてしまえば、あとは楽しいコーディングが待っています。
次回予告
次回は、作成したプロジェクトの中身を詳しく見ていきます。各ファイルの役割や、Django がどのように動いているのかを理解しましょう。
「なぜこんなにファイルがあるの?」という疑問にお答えします!
何か問題があった場合は、エラーメッセージを Google で検索してみてください。多くの場合、同じ問題に遭遇した人の解決策が見つかります。
一緒に頑張っていきましょう!
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