Django超初心者シリーズ

2回 / 全10

【Django環境構築】Python・VSCode・Djangoのインストールと初期設定完全ガイド

2025/06/22に公開

はじめに:開発環境を整えよう

前回は、Django の基本的な概念について学びました。今回はいよいよ実際に手を動かして、Django 開発に必要な環境を整えていきます。

プログラミングを始める際の最初のハードルが、この「環境構築」です。僕も最初は「なんでこんなに準備が必要なの?」と思っていました。

でも安心してください。一つずつ丁寧に進めていけば、必ずできます!一緒に頑張っていきましょう。

この記事で学べること

  • Python のインストール方法(OS 別)
  • VSCode のインストールと拡張機能の設定
  • 仮想環境(venv)の作成と意味
  • Django のインストール
  • 最初のプロジェクト作成と動作確認

それでは、さっそく始めてみましょう!

STEP1: Python のインストール

Python のバージョンについて

2025 年 6 月現在、Python 3.13 が最新の安定版です。Django の最新版は Python 3.10 以上を推奨しているので、Python 3.13 をインストールしてみましょう。

「バージョンって何?」と思った方、大丈夫です!簡単に言うと、ソフトウェアの「世代」みたいなものです。新しい世代ほど機能が増えたり、不具合が修正されたりしています。

Python 公式サイトにアクセス

まずは Python をダウンロードしてみましょう。

  1. https://www.python.org/downloads/ にアクセス
  2. 「Download Python 3.13.x」という大きなボタンをクリック

Python公式サイトのダウンロードページ

インストーラーの実行

ダウンロードが完了したら、インストールを始めてみましょう。

  1. ダウンロードした python-3.13.x-amd64.exe をダブルクリック
  2. 超重要: 「Add python.exe to PATH」に必ずチェックを入れる
    • これを忘れると後で面倒なことになります!
  3. 「Install Now」をクリック

PythonインストーラーでAdd to PATHにチェックを入れる

  1. インストールが完了したら「Disable path length limit」をクリック
    • これは Windows の 260 文字制限を解除する設定です

Disable path length limitをクリック

  1. 「Close」をクリックして完了

インストール完了の確認

ちゃんとインストールできたか確認してみましょう。

  1. コマンドプロンプトを開く

    • Windows キー + R を押す

    • 「cmd」と入力して Enter

      コマンドプロンプトを開く

  2. python --version コマンドを入力して Enter:

こんな感じで表示されれば成功です:

コマンドプロンプトでPythonバージョンを確認

Tip

「'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド...」というエラーが出た場合は、PC を再起動してから再度試してください。それでもダメな場合は、PATH の設定を確認する必要があります。

STEP2: VSCode のインストールと設定

VSCode とは?

Visual Studio Code(VSCode)は、Microsoft が開発した無料のコードエディタです。

「コードエディタって何?」と思った方、メモ帳の超高機能版だと思ってください!プログラミングに特化した機能がたくさんついています。

インストール手順

VSCode 公式サイトにアクセス

  1. https://code.visualstudio.com/ にアクセス
  2. お使いの OS に合わせたダウンロードボタンをクリック

VSCode公式サイトのダウンロードページ

インストール

ダウンロードしたインストーラーを実行します。

  1. 基本的にデフォルト設定で OK ですが、以下の項目にはチェックを入れましょう:
    • エクスプローラーのディレクトリコンテキストメニューに[Code で開く]アクションを追加する
    • これにチェックを入れると、フォルダを右クリックして直接 VSCode で開けるようになります!

VSCodeインストーラーの設定

VSCode の起動と日本語化(任意)

VSCode を起動したら、まず日本語化してみましょう(英語が得意な方はそのままでも OK)。

  1. 左側の Extensions(拡張機能)アイコンをクリック
  2. 検索ボックスに「Japanese」と入力
  3. 「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストール
  4. VSCode を再起動

VSCodeでJapanese Language Packをインストール

Django 開発に必要な拡張機能

VSCode の魅力は豊富な拡張機能です。Django 開発に便利な拡張機能をインストールしてみましょう。

1. Python(必須)

  • 検索: 「Python」
  • 発行者: Microsoft
  • Python の構文ハイライト、デバッグ、IntelliSense を提供

VSCodeのPython拡張機能

これは絶対に必要です!Python のコードを書くための基本機能が全部入っています。

2. Django(推奨)

  • 検索: 「Django」
  • 発行者: Baptiste Darthenay
  • Django テンプレートのシンタックスハイライト

Django拡張機能

HTML テンプレートで Django の特殊な書き方をきれいに色分けしてくれます。

3. Black Formatter(推奨)

  • 検索: 「Black Formatter」
  • 発行者: Microsoft
  • Python コードを自動で整形

Black Formatter拡張機能

コードを保存するたびに、自動できれいに整形してくれる便利ツールです。

4. SQLite Viewer(推奨)

  • 検索: 「SQLite Viewer」
  • 発行者: Florian Klampfer
  • データベースの中身を確認できる

SQLite Viewer拡張機能

データベースの中身を見るときに便利です。

VSCode の推奨設定

最後に、VSCode の設定を少しカスタマイズしてみましょう。

設定を開く

  1. ファイル → ユーザー設定 → 設定(または Ctrl + ,VSCodeでユーザー設定を開く

  2. 右上の「設定(JSON)を開く」アイコンをクリック 設定(UI)を開く

Python フォーマッターの設定

settings.json ファイルに以下の内容を追加:

{ "editor.formatOnSave": true, "[python]": { "editor.defaultFormatter": "ms-python.black-formatter" } }

settings.jsonの内容

これで、ファイルを保存するたびに自動でコードが整形されます!

Tip

JSON ファイルでは、最後の項目にカンマ(,)を付けないように注意してください。エラーの原因になります。

STEP3: 作業フォルダの作成

プロジェクトを管理しやすくするため、専用のフォルダを作成してみましょう。

僕は「整理整頓が大事」だと思っています。プログラミングでも同じで、ファイルをきちんと整理することが大切です。

コマンドで作成する方法(おすすめ)

コマンドを使うと素早く作業できます。最初は慣れないかもしれませんが、プログラマーとしてコマンド操作は必須スキルなので、ぜひ挑戦してみてください!

まずはコマンドプロンプトに以下赤枠の内容を入力し、コマンドを実行してみましょう。

コマンド プロンプト
# デスクトップに移動 C:\Users\techarm> cd %USERPROFILE%\Desktop # django_studyフォルダを作成 C:\Users\techarm\Desktop> mkdir django_study # 作成したフォルダに移動 C:\Users\techarm\Desktop> cd django_study
Tip

基本的なコマンドの説明:

  • cd = Change Directory(フォルダを移動する)
  • mkdir = Make Directory(フォルダを作成する)
  • %USERPROFILE%(Windows)や ~(Mac)= ホームフォルダを表す
  • Desktop = デスクトップフォルダ

つまり「デスクトップに移動して、django_study フォルダを作って、そこに入る」という操作です!

マウスで作成する方法(コマンドが不安な方向け)

コマンドがまだ怖い...という方は、以下の方法でも OK です:

  1. デスクトップ上で右クリック
  2. 「新規作成」→「フォルダー」を選択
  3. フォルダ名を「django_study」に変更

ただし、この後の作業でコマンドプロンプト(またはターミナル)を使うので、作成したフォルダまで移動する必要があります:

コマンド プロンプト
C:\Users\techarm> cd %USERPROFILE%\Desktop\django_study

どちらの方法でも結果は同じですが、コマンド操作に慣れると開発スピードが格段に上がるので、ぜひコマンドでの操作に挑戦してみてください!

STEP4: 仮想環境の作成

仮想環境とは?

ここで「仮想環境」という新しい概念が出てきました。

仮想環境は、プロジェクトごとに独立した Python 環境を作る仕組みです。

例えるなら:

  • 仮想環境なし:家族全員で 1 つの冷蔵庫を共有(誰かが勝手に食材を変えるとみんなが困る)
  • 仮想環境あり:一人一人に専用の冷蔵庫(自分の好きな食材を自由に入れられる)

メリット:

  • プロジェクトごとに異なるバージョンのライブラリを使える
  • システムの Python 環境を汚さない
  • 他の人と環境を共有しやすい

仮想環境の作成手順

仮想環境を作成

コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。

コマンド プロンプト
C:\Users\techarm\Desktop\django_study> python -m venv venv

このコマンドで venv という名前の仮想環境フォルダが作成されます。

仮想環境を有効化

コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。

コマンド プロンプト
C:\Users\techarm\Desktop\django_study> venv\Scripts\activate

仮想環境が有効になったことを確認

プロンプトの先頭に (venv) が表示されれば成功です!

仮想環境が有効化された状態のターミナル

Important

仮想環境を有効化すると、プロンプトに (venv) が表示されます。これが表示されていない場合は、仮想環境が有効になっていません。Django 作業時は必ず仮想環境を有効化してください。

STEP5: Django のインストール

いよいよ Django をインストールします!ワクワクしてきましたね。

仮想環境が有効な状態で、以下のコマンドを実行:

pip を最新版にアップデート

コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。

コマンド プロンプト
$ pip install --upgrade pip

pip は Python のパッケージ管理ツールです。最新版にしておくことで、トラブルを避けられます。

Django をインストール

コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。

コマンド プロンプト
(venv) C:\Users\techarm\Desktop\django_study> pip install django

インストール確認

コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。

コマンド プロンプト
(venv) C:\Users\techarm\Desktop\django_study> django-admin --version

バージョン番号(例:5.2.3)が表示されれば成功です!

Djangoのインストール完了画面

STEP6: 最初の Django プロジェクト作成

ついに来ました!最初の Django プロジェクトを作成します。

プロジェクトの作成

コマンドプロンプトから、以下の赤枠の内容を入力します。

コマンド プロンプト
(venv) C:\Users\techarm\Desktop\django_study> django-admin startproject mysite

このコマンドで mysite という名前のプロジェクトが作成されます。

作成されたファイルの確認

作成したフォルダの構成を確認するため、以下の赤枠の内容を入力します。

コマンド プロンプト
# mysiteフォルダに移動 (venv) C:\Users\techarm\Desktop\django_study> cd mysite # フォルダのディレクトリ構成を表示 (venv) C:\Users\techarm\Desktop\django_study\mysite> tree /f フォルダー パスの一覧 ボリューム シリアル番号は 00000174 96A9:FE1A です C:. │ manage.py │ └─mysite asgi.py settings.py urls.py wsgi.py __init__.py

以下のような構造が作成されます:

mysite/ ├── manage.py └── mysite/ ├── __init__.py ├── settings.py ├── urls.py ├── asgi.py └── wsgi.py

「なんだかファイルがたくさん...」と思うかもしれませんが、大丈夫!次回詳しく説明します。

開発サーバーの起動

ドキドキの瞬間です。以下のコマンドを実行:

コマンド プロンプト
(venv) C:\Users\techarm\Desktop\django_study\mysite> python manage.py runserver

こんなメッセージが表示されます:

Watching for file changes with StatReloader Performing system checks... System check identified no issues (0 silenced). ... Starting development server at http://127.0.0.1:8000/ Quit the server with CONTROL-C.

ブラウザで確認

ブラウザを開いて http://127.0.0.1:8000/ にアクセスしてみましょう。

Django のウェルカムページ(ロケットが飛んでいる画面)が表示されれば大成功です!

Djangoのウェルカムページ(ロケット画面)

おめでとうございます!あなたの最初の Django プロジェクトが動きました!

サーバーの停止

ターミナルで Ctrl + C を押すとサーバーが停止します。

よくあるエラーと対処法

エラー 1: 「python」コマンドが認識されない

症状:

'python' は、内部コマンドまたは外部コマンド、 操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

対処法:

  • Windows の場合: python の代わりに py を使用
  • Mac の場合: python の代わりに python3 を使用

エラー 2: ポート 8000 が既に使用されている

症状:

Error: That port is already in use.

対処法: 別のポートを指定して起動:

python manage.py runserver 8080

そして http://127.0.0.1:8080/ にアクセス。

エラー 3: 仮想環境が有効化できない

症状: PowerShell で「このシステムではスクリプトの実行が無効になっています」

対処法:

  • コマンドプロンプト(cmd)を使用する
  • または、PowerShell の実行ポリシーを変更(管理者権限で実行):
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser

VSCode でプロジェクトを開く

最後に、作成したプロジェクトを VSCode で開いてみましょう。

  1. VSCode を起動
  2. 「ファイル」→「フォルダーを開く」 VSCodeでフォルダを開くメニュー
  3. 作成した mysite フォルダを選択
  4. 左側のエクスプローラーでファイル構造が表示される VSCodeでDjangoプロジェクトを開いた画面

VSCode で開くと、ファイルの編集がとても楽になります。

Tip

VSCode で仮想環境を設定しましょう!

VSCode がプロジェクトの仮想環境を使うように設定する必要があります

  1. Ctrl + Shift + P(Mac: Cmd + Shift + P)を押してコマンドパレットを開く
  2. 「Python: Select Interpreter」と入力して選択

VSCodeのPythonインタープリター選択画面

ケース 1:仮想環境が表示されている場合

~/Desktop/django_study/venv/Scripts/python.exe(Windows)または ~/Desktop/django_study/venv/bin/python(Mac)を選択します。

仮想環境を選択する画面

ケース 2:仮想環境が表示されていない場合

「インタープリターパスを入力...」→「検索」をクリックして、仮想環境を探します。

仮想環境を検索する画面

設定完了の確認

VSCode の右下に「Python 3.x.x ('venv': venv)」のように表示されていれば OK です!

仮想環境が正しく設定された状態

まとめ

お疲れ様でした!これで Django 開発の環境構築が完了しました。

今回学んだこと:

  • Python のインストール方法
  • VSCode の設定と Django 向け拡張機能
  • 仮想環境の作成と有効化
  • Django のインストール
  • 最初のプロジェクト作成と動作確認

環境構築は最初の大きなハードルですが、これを乗り越えたあなたは、もう Django 開発者の仲間入りです!

僕も最初は「環境構築だけで 1 日かかった...」なんてこともありました。でも、一度できてしまえば、あとは楽しいコーディングが待っています。

次回予告

次回は、作成したプロジェクトの中身を詳しく見ていきます。各ファイルの役割や、Django がどのように動いているのかを理解しましょう。

「なぜこんなにファイルがあるの?」という疑問にお答えします!

何か問題があった場合は、エラーメッセージを Google で検索してみてください。多くの場合、同じ問題に遭遇した人の解決策が見つかります。

一緒に頑張っていきましょう!

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このシリーズでは、プログラミング初心者の方でもDjangoを使ったWebアプリケーション開発ができるようになることを目標としています。わからないことがあれば、コメント欄でお気軽にご質問ください!